(小学校自体には問題は感じていませんでしたが)PTA関連の運営や対応については、小学校、PTA共に最悪でした。
この小学校のPTA問題について語る際に、2021年度までの経緯を説明すべきと考え、掲載します。
賛否両論あると思いますが、(この地への引っ越しを考えられている方等に対し)公共の利益となり得る情報だと考え公表しています。
PTAに参加している保護者の皆さんが悪質な考えを持っている訳ではなく、生徒のためにと頑張っておられる方がほとんどだということも認識しています。また、最初は参加したくなかったが、参加したら良い面があるというのも、本当だと思います。しかし、運営の根幹に関わる方々の考えにはどうも納得ができない点が多いため、このサイトを開設するに至りました。

子供が入学した時、今の時代にまだこんなことやってるの?と衝撃を受けました・・・。
残念ながら、もっとひどいPTAはたくさんあるみたいだけどね。

2021年度までの運用において、主に問題と考えられる点の詳細を見ていきましょう。
法律の専門家ではないため、法的な事柄に関しては断定した言い回しを避けています。
もくじ
1. PTAが任意団体であること、また加入が任意であることが周知されない
小学校、またPTAからの説明はありません。
PTAへの加入は任意ですし、PTAと学校は全く別の団体です。
2. 小学校がPTA会費を強制的に引き落とす(強制加入)
小学校からのプリントで、引き落とし金額にPTA会費が含まれることは記載されていますが、PTAへの加入や会費の支払いが任意である旨の説明はありません。
小学校長名の手紙で「兄弟姉妹の有無にかかわらず、全員からPTA会費の引き落としを行います。」と明言しています。


小学校がPTA会費を支払わせちゃってる。事実上、学校が全保護者をPTAに加入させていたように見えるよね。
学校にPTA関連の文句を言っても、「PTAは他団体だから」と関与しなかったりするのが一般的だけど、このケースではそれも通用しないんじゃないかな??

任意加入であることの説明もなく、会費を払わない自由を説明しない手法は、消費者契約法の観点でも問題がありそうです。
3. 保護者・生徒の個人情報が小学校からPTAに流出?
個人情報流出についての経緯は分からないため控えめな表現にしていますが、小学校入学直後にPTAの校外委員から保護者に対し、通学路見守り(交通安全見守り)についての電話が来ていました。保護者からPTAに何の情報も提示していない段階で、PTAから保護者に電話が来ていたのです。
これは、2021年度までは全ての保護者が経験していたであろう事実です。
平成29年5月に個人情報保護法が改正され、多くの学校やPTAが法や条例を遵守しようとしていた事例が報じられていますが、本件に関わった人間は意識をしたことがあるのでしょうか?
個人情報保護法(または東京都の個人情報保護条例)では、やむを得ず学校が保護者・生徒の個人情報をPTAに渡す場合は、(学校から保護者への一方的な通知ではなく)学校は各保護者の同意書を取り付けることが必須だと読み取れます。
PTAには個人情報保護法、教職員などの公務員の場合は、自治体(本件の場合は東京都)の個人情報保護条例が適用されるようです。

法律が変わっても、古い習慣を変えられないのかしら?
一般社会では考えづらい対応だよね。社会人として働いていたら、どんな法改正でも対応するよね。


法律を守らなかったら、自分たちが罰を受けることになっちゃうしね。
また、2021年6月26日付の大分合同新聞では、保護者の個人情報を無断でPTAに漏らした小学校の校長が地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで大分地検に書類送検されたと報道されています。地方公務員法の第三十四条(e-Govへのリンク)での書類送検であり、個人情報保護法(また個人情報保護条例)以外でも問題になり得る可能性が示されました。
続報が見当たらないため、その後起訴に至ったかも不明ですが、十分に重く受け止めるべき事案だと考えられます。
4. PTA役員選出がくじ引きにより行われる
くじ引きは、保護者が子供への不利益が生じることを恐れ、声を上げ辛いであろう状況を逆手に取った、悪質な手法だと捉えています。

PTAは、ボランティアだと思うの。時間的余裕のある方、参加したい方が見返りを求めずに、自分の意志で子供たちの役に立つことを行う。
そうだよね。集まった人数で実施可能な活動だけを行うPTAも増えているし。


個人的には、PTA役員が減る影響で、例えば子供の運動会が見られなくても仕方ないのかなと思う。実施する方法は色々あると思うけど。
仕事や家庭の事情があるにも関わらずくじ引きで当たって、苦痛を味わった人もたくさんいたはず。それを考えるとね。


そうだよね。それに、「全員参加しないとずるい」って考え方が垣間見えちゃう。そう思うのは私だけかな?
5. PTA役員を引き受けられない理由を記載させる
例えば校外委員選考についてのプリントでは、次の記載があります。
「立候補者がいない場合は、前述の選考方法(公開くじ)で決定します。やむを得ず校外委員を出来ない方は理由を記入してください。なお、理由内容によっては考慮できない場合もあります。その場合は選考候補になりますのでご了承ください。」

なんか、すごく上から目線・・・PTAに何の権限があるのかしら?
一般のボランティアでは、そもそも参加したい人が集まるから、参加できない理由を述べよなんて言われないんだよね。


保護者本人、または家族の病気、介護、鬱、引きこもり、離婚・離婚協議とか・・・他人に知られたくない理由でもPTAに伝えなければならないの?
人権侵害に当たりそうだよね。他人から見て大きな理由でなくても、PTA以外に優先すべきことがある人は多くいると思うし。


共働き夫婦が多いから、ただでさえ子供との時間が取れないのに。PTAよりも、自分の子供に向き合う時間を増やしたいと考えるのも、個人の自由よね。
6. デューディリジェンスに関する問題
項目4、5はPTAの運用の問題ですが、事実上学校が全保護者をPTAに加入させていたため、全ての項目が学校の問題とも捉えられます。
上述の全ての問題について、(子供が小学校に入学した時点で)全ての保護者が巻き込まれる状況にありました。
近年、一般企業ではデューディリジェンス(当然に実施すべき注意義務および努力)が求められます。
例えば、新疆綿を使っていた日本の企業でも、新疆ウイグル自治区の人権侵害に配慮して、新疆綿の取り扱いを止めた事例がありました。強制労働により生産された製品を購入することは、人権侵害に加担することになるためです。
PTAが存在することで、学校としても助かっていた面はあるのかもしれません。しかし、例えばある保護者が参加したくないにもかかわらず、嫌々PTAの活動に参加していたとしたら?新疆ウイグル自治区のように強制労働まで行かなくとも、自分の子供に不利益が生じることを恐れて、渋々PTA活動に参加することは、残念ながら良くある話です。
学校としてPTAが上述のような運営をしていたのを認識していたにも関わらず、PTAを学校に関わらせておくべきなのでしょうか?

PTAから配布されるプリントは、学校から生徒を通して保護者に配布されていたよね。
学校は、このPTAが問題のある団体だと認識しているならば、PTAのプリント配布は止められたと思うけどね。

小学校が保護者をPTAに強制加入させていたような状況なので、小学校に過度な期待はできなかったのかもしれませんが。